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ぼっけぇ好きじゃ!

第六回日本ホラー大賞受賞作

『ぼっけぇ、きょうてえ』   岩井 志麻子 著


ホラー小説の類は全くと言っていいくらい読んだことがなかったが、
本書のこの表題作は舞台が津山市の近くらしく、方言で語られてる話だと聞いて、
人の借りてた本をちょいと拝借して読ませてもらった。


「ぼっけぇ、きょうてえ」とは、岡山地方の方言で「とても、怖い」の意だとか。


____きょうてえ夢を見る?
・・・・夢ゆうて、何じゃったかのぅ。
ああ、寝よう時に見る、あれ。あれか。
なんと旦那さん、子供みてぇじゃな。
いやいや、笑いやしません。夢いうもんは、きょうてえものと決まっとりましょう。
妾(わたし)?妾は・・・・・起きとる時に見るものだけで、充分きょうてえ思いをして
きましたけん、寝たら何も見ん。



この冒頭からして一気に引き込まれてしまった。

娼婦と客の寝物語として語られる娼婦の身の上話が
この女の一人語りとして構成されている。

語られる内容は貧しさゆえの悲惨な内容であり、
娼婦に売られて初めて屋根のあるところで雨露が凌げ、米の飯が食えるという、
それが前よりもマシだと本人に言わしめる程の牛以下の生い立ちさえも
何の痛痒さえも感じられないように淡々と語られる。

自分の身を立てる為の処世術としての諦観がそうさせるのか、、、、
そんな娼婦の現実の受容力の逞しさが清らかなる神聖ささえも感じさせる。
そして最後の締めの言葉がジワリと背中に冷たく恐怖を走らせ、
またニヤリとしてしまうオカシミがある。

たった48ページばかりの短編であるが、最後まで飽きずに面白く読めた。
完成度の高い短編であると思うし、岡山地方の方言の語り口調が
この小説の恐怖と面白さを引き出すのに多大な効果を及ぼしてると思った。


妾らもう、尊いもんとか有り難いもんとか、そんなのはどうでもええんじゃ。
今さら尊いもんを拝んでなんになろうか。
死ぬまでにきれいなきれいな、きれいな物が見たいんじゃ。




岡山弁はほんわりとあったかくて、ぼっけぇ~好きじゃぁ~!


稲葉さん、LIVEでのMCは岡山弁でヨロシク!!




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2006.05.16 | | Comments(2) | Trackback(0) | その他

コメント

ぼっけぇ、おもろそうなこと話とるが!
わしも仲間に入れてくれん?

『ぼっけぇ、きょうてえ』っていう本じゃろ?
知っとるよ。読んだことはないんじゃけど、名前は知っとる。
じゃって岩井 志麻子さんって岡山じゃぁ、ぼっけぇ有名じゃからね。 
夕方のニュース番組にコメンテーターとして出とるんよ。
結構、なげぇ期間出とるからみんな知っとるんよ。
おもれぇこと、よう言うけん、わしは好きじゃな。
志凛さんの記事見て、すげぇ読みとうなったわ。

Magによる岡山弁はこれくらいにしておきましょう(苦笑)

あぁ~稲葉さんと岡山弁で話してみてぇのうっ!

2006-05-18 木 01:11:58 | URL | Magnolia # [ 編集]

こんばんは、Magnoliaさん。

ぼっけぇ、おもれぇコメントじゃね。(笑)
岡山弁で書いてくれてありがと~う。

>志凛さんの記事見て、すげぇ読みとうなったわ。

この表題作の他書き下ろし作品も土俗的なホラー小説で面白かったですよ。
Magnoliaさんならば、舞台となってる岡山の風土についても馴染んでますから、きっと興味深く楽しめると思います。
是非、いつか読んでみてください。

>あぁ~稲葉さんと岡山弁で話してみてぇのうっ!

わしも、稲葉さんが岡山弁で会話しとるのを聞いてみてぇのうっ!
(これで合ってる?女も「わし」って言うのかな?)

2006-05-18 木 23:29:59 | URL | 志凛 # [ 編集]

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