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切替え装置

「ヤダっ、さっきから見てたの?」


背後から男がのぞいていた。
だんだん違う顔になっていく女の、
鏡の前での作業を、もの珍しげに見ていた。

いや、ただ珍しいだけではなかったのかもしれない。
さっきまでの女とは、まるで別の女に変わっていく様を見て、
時間がそこでプツリと寸断されてしまったような...


鏡を前にしてせわしく動く手に、女の決心が見えてくる。



サ ヨ ウ ナ ラ









最後に口紅をひくと、女の表情に光が射したように、
意思のある対外的な顔になっていった。







面倒だと思うこともあるが、化粧がさほど嫌いではない。
ぼんやりとした寝ぼけ顔が、化粧を施していくにつれて徐々に変わっていく。
もちろん外見が変わるのは当然であるが、
化粧する過程で、気持ちが外に向けて準備されていくのだ。
ある種、切替え装置的な機能が化粧にはあると思っている。

たぶん素の自分よりは、ちょっと頑張っているのかもしれない。
実はダメダメな自分でも、意識的に背筋を伸ばしてシャンとすると、
少しはマシになったような気分になれる。




ヨカッタよ、女は化けられるから。



自分が思うほどには、あまり化けられていないのかもしれないけれど、
自分自身の気持ちが肝心なんだよなぁ。





やっぱ、ひ弱な小心者だ。


稲葉さぁ~ん、わおぉ~~ん








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2007.12.03 | | Comments(0) | Trackback(0) | 雑感

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