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汗をかいた窓を開けベランダに出てみた。

見上げると舞い降りてくる無数の灰色の塵。
見下ろせば白い雪化粧。


yuki.jpg













16歳だった少女は、いつまでもやみそうにない雪の中を歩いた。
風で巻き上げられる雪は、横からも下からも攻めて来て、
それが不思議にも少女の闘争心をかきたてるのであった。
闘い挑む、睨みつけるような対象がなくとも、
前傾の構えで立ち向かわなければならないナニモノかは、
たぶん、おぼろげながら見えていたようでもあった。

行く手に道が続く限りどこまでも歩き続けた。
辿り着きたい目的地がないのだから、
どこを歩こうが間違いが生じるものでもない。
ただ道に従って歩いているだけでいいのだ。
いまは、どこまでも歩きたいだけなのだから、
歩いているだけで少女の「現実」は揺るがない。
意思と行為の符合が安定させる。


前方から、標的にしているかのように顔に叩きつけてくる雪。
感覚が徐々に麻痺してきて寒ささえもよくわからない。
耳がちぎれそうで痛い。
身体の痛みだけが、悪夢の幻覚のように襲ってくる。
目が霞んでくる。
自動的に左右交互に踏み出す足が別の生き物に見える。
アナタは誰?



脳内は実にオシャベリで、
意識がとらえる暇も与えずに、
あぶくのように飛び出しては消えていく。




行き止まりは船着場だった。


そこからはもう少女の足では前に進めない。




海に背を向けてからの記憶が消えている。
何を思い、その後はどうしたのか....















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2008.01.23 | | Comments(0) | Trackback(0) | その他

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