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遠雷
重くたれこめた濁りのある灰色の空、それを引き裂くように白く稲妻が走る。
少し遅れて雷鳴が届く。夏によく見受けられる自然現象だ。

しかし人はそれを目の前にした時に、すぐさまに自然現象と片付けてしまうのだろうか。
そこに自分の意識が働くということは、感情が動いてるからなのではないかと思う。
稲妻を見て雷鳴を感じた時に、それまでその人が蓄積してきた体験をもとに
思いがめぐらされるのではないだろうか。
遠雷によりどんな感情を引き起こし、どのように想像を繰り広げるのか・・・・
ほんのわずかな時間にすぎないと思うが、そこに人は物語を見出してるような気がする。




夏の時期には「遠い花火」もよく体験する。
「遠い花火」とは、空高くに咲く光の花は見えず、
ただただぼんやりとしたくぐもった花火の音を感じてるだけのものだ。
なぜか私はその音が無性に好きなのだ。
ほっこりとしてあったかくて、せつなくてかなしい。
自分の居る場所からそう遠くはないところで打ち上げられてるのだろうけれど、
その場所へは私の思いが飛んでいくことは無く、
自分の子供時分に体験した花火の記憶が呼び起こされる。
そこに群衆はいるけれども、
花火を眺めてる時には、自分と花火の一対一の存在しかあり得ないのだ。
自分が見ている花火により、私は自分を物語っていくのだろう。

音だけを感知した時には、
それ以外の認知されない感覚を補おうとして想像を働かせるものだと思う。
自分のあらゆる感覚が満たされるよりも、不足した感覚があるほうがイメージが広がっていく。
視覚によって形は限定され、臭覚によって匂いは限定されるように
知覚することでイメージは限定されてしまう。
的確な状況判断を必要としない場合には、できる限りぼんやりとした曖昧なものとして受け止めて自分の物語の中で遊んでいたいものだ。



そういえば稲葉さんの歌詞に「アクアブルー」が出てくるが、
あれは携帯の着信を知らせる光の明滅であるとか。
そこへimaginationが働く稲葉さんは、やはり逞しい想像力と特異な思考回路がうかがえて
面白い人だと嬉しくなってしまう。
普通であれば、着信を確認したらば大体が携帯を手に取るだろうと思われるが、
そこを光の明滅を見て思いを巡らすなどとは・・・そこが稲葉浩志たる所以なのか。







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2005.08.25 | | Comments(4) | Trackback(0) | 雑感

コメント

どうもはじめまして。


はじめてコメントさせていただきます。
志凛さんの「言葉の世界」とても好感が持てます。
評論的なまじめな文はもちろんですが
エロスを狙った文の躍動感にも魅せられてしまいました。
どちらも詩的で素敵です。

アクアブルーの着眼点もいいですね。
言われてみればたしかに、
稲葉さんのイマジネイションの深さというものが伺えてドキリとしました。

エロスな妄想世界もまた期待しています。
これからも更新がんばってください。

2005-08-25 木 19:22:02 | URL | おーぎゅ # [ 編集]

こんばんは、志凛さん。

何気ない眼前の風景/情景から様々な思考を巡らせ、架空の物語、または理想社会を創造することは、然程困難なことではありませんが、『それ』を何らのかの形で第3者に伝えることは意外と難しいものです。
伝承の媒介として、「音楽」を使う者もいれば、「演劇」や「文学」を活用する人もいます。
中には、自分の世界だけに閉じ込め、伝えようとしない人も当然います。

こういった様々な人間の積み重なりが、「世界」を創っているのでしょう。
それぞれの「思考」は、親が決めたものでなければ神が決めたものでもない。
あくまで「その思考」は、「あなた」自身が決めたもの―。 
だから第三者が、他人の思考に触れた時、「怒り」や「喜び」が生まれるのだと思います。

稲葉さんもその「積み重なり」の1人―。
そして、僕にとっては特別で大切な1人―。
稲葉さんには、僕にはない学問的素養と計り知れないイマジネーションがある。(しかも、容姿端麗)
そんな稲葉さんに、時には嫉妬しながら(笑)、でも最終的には稲葉さんと稲葉さんが生み出される『モノ』に絶対的で最上級の感動を求め、そして魅了されている。

「imagination」という単語には、確か…「理解力」や「鑑賞力」という意味があったように記憶しています。
圧倒的な想像力を生み出すのは、凡人が見落とすような些細な出来事の発端を確実に掴み取る「鑑賞力」と、その背景にある構成要素を把握するための「理解力」かもしれません。

2005-08-25 木 21:27:59 | URL | マグノリア # [ 編集]

はじめまして

おーぎゅさん、コメントありがとうございました。
もしや、旧blogも見て下さったのでしょうか・・・
私の個人的な駄文を好意的に受け止めてもらえて嬉しい限りです。
しかし私の記事は評論や詩などとはかけ離れた、全くもって私的言葉の吐き出しですから・・・(汗)

期待や励ましのコメントをいただけると、それだけで
単純に嬉しいです。
自己満足の世界ですけど、それがどなたかには共感や楽しみをもたらしてるとすれば、自己満足以上の喜びにつながります。

2005-08-26 金 03:23:29 | URL | 志凛 # [ 編集]

マグノリアさん

私の記事を補足してくれるような、記事のようなコメントありがとうございました。(笑)
興味深く読ませていただきました。

>圧倒的な想像力を生み出すのは、凡人が見落とすような些細な出来事の発端を確実に掴み取る「鑑賞力」と、その背景にある構成要素を把握するための「理解力」かもしれません。

稲葉さんは、これに加えて、言葉の構成力や表現力を持って音楽を媒介にして伝え、それを受け止める私たちは稲葉さんの歌詞世界に感動し、魅了されてしまうのでしょうね。

2005-08-26 金 03:40:31 | URL | 志凛 # [ 編集]

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