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季節はずれの花火

夏の間にやりそびれた花火が、誰かのデスクの引き出しに入ってるのを見つけた。
勢い、数人で飲み会へと繰り出した。

ひとしきり飲んで騒いでは、皆ほどほどにアルコールのシビレで上機嫌になったところで、
会社まで引き返し、花火と一緒に水を入れたポリバケツと蝋燭を持って近くの公園に向かった。

辺りは寝静まって、明かりの灯った家は見当たらないような真夜中だった。
そこは民家からは少し離れた広大な公園。
その園内の小山になっている芝山に上り真ん中あたりに陣取り、コンビニで買ったと思しき
花火セットの袋を破って、安っぽい極彩色の紙で化粧された花火を広げた。




まずは中堅どころの花火を手にして、、、、、暗闇にいくつもの火花が螺旋を描いて踊る。
抑えた声ながらも、酔っ払いの声としてノーテンキに浮かれているのがわかる。
自分達以外は誰も居ない公園で、我がもの顔でスキップするヤツ。
奇妙なダンスをしながら花火の明かりで見え隠れするヤツの姿は、
さながら秘境の部族に伝承されてる儀式の祭司のように見えたりする。
それぞれが自分のテンションではしゃいでいる。

静けさの中に響く笑い声は妙に虚しく、うら寂しかったりもする。

中でも一番盛大と思われる花火は、皆で輪になって眺めた。
威勢良く火花が噴き上がったと思ったら、すぐに萎えていく。
子供の頃はもっと長く燃えていたはずなのに・・・・

最後は線香花火。
芝生に座って、中には寝そべっているヤツも、、、、
残りわずかな花火と呼応するように酔いも冷めていき、気持ちの高ぶりも消えて、
ただ静かに線香花火の頼りなく弾ける光を見つめていた。

花火の華やかな光が残した煙が暗闇に白く漂って、硝煙の匂いが立ち込めている。
祭りが終わったような、その場で、飲み屋での会話とはまるで正反対の
感傷的で神妙な話などを始めるヤツがいて・・・
私は言葉少なに頷いたり、口元に力ない笑を浮かべて聞いていた。
トーンの低い訥々とした言葉がそれぞれの口からこぼれていた。

「また、この4人でこうして花火しようや!」と、一人が言った。

「そうだね・・・」と誰かが頷いた。


誰もが、またこうして花火することなんて有りはしないとわかっているのに・・・・
そんなことまで言い出したくなるような、真夜中の季節はずれの花火だったのだろう。

数年後には、その中の三人が職場を離れ、今では一人だけが残っているはず・・・。



稲葉さんと線香花火したいっ!
二人で庭先にしゃがんで、しんみりと季節はずれの花火。
線香花火の仄かな明かりで闇にぼんやりと浮かぶ互いの顔に微笑みかける二人。
う~~~ん、ファンタジーーーーー!!(珍しくエロくない)








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2005.11.08 | | Comments(0) | Trackback(0) | その他

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